意見書を書くための参考情報として、以下の事項について率直なあなたの疑問や意見、不安な事をお聞かせください。皆様の意見をお待ちしています。
風力発電の建設地域は、安来市の自然環境保全ゾーンです。安来市の町づくりマスタープランでは以下のように定義されています。
○安来市の南部に広がる山地部は、自然環境保全ゾーンと位置づけます。
○豊かな水源や森林など自然の恵みを提供できるように、自然環境の保全に努めるとともに、森林の多面的機能を有効に活用します。
○市域の南部に広がる山地部では、森林の多面的機能を有効的に活用するため、水源かん養機能の維持及び土砂流出などの防災機能の維持を図るとともに、自然環境や自然景観の保全、森林の育成などを図ります。
○広瀬・伯太地域に広がる中国山地からの山なみ、十神山などの市街地周辺の丘陵地は、良好な自然景観を形成するのみならず、国土保全や水源かん養などの機能も持ちあわせていることから、安来市の貴重な自然環境、自然緑地として保全します。
こういった場所に森林伐採や道路工事等を行い、風力発電が建設されようとしています。
対象地域は飯梨川や伯太川の源流部にあたり、私たちの生活水だけでなく、特別天然記念物オオサンショウウオの繁殖地であり、全国名水百選にも鷹入りの滝が選ばれるなど自然ときれいな水が豊かなエリアです。
全国では陸上建設で前例がない200mもの巨大な風車を運搬するため、広大な森林を伐採し、道路や基礎工事、送電線の敷設などを行えば、大量の土砂が掘り出され、この土砂が水源に流れ込むことで水質が悪化する可能性があります。さらに風力発電所の建設には、大量のコンクリートや鉄骨などが地中に使用されます。これらが水源に漏出することで水質が悪化する可能性があります。両川の源流部のため、一度汚染が始まれば、安来市全体の水質と中海の環境にも影響が及ぶことになります。
全国各地の風力発電所は、合資会社や合同会社などの小さな会社が事業を行っています。事業を始めると宣言した時は、大きな会社だったのに、事業が始まると小さな会社にすり替わっています。地域の人たちは殆どこのことを知りません。また、地域側には不利益な条件を締結させているようです。例えば、豪雨、地震、地すべりなどで自然災害が起こり、復旧しなければならない場合、土地貸主である町側が町の費用と責任で、復旧・修復をすることになっています。事業者が倒産した場合、事業者が負担するのは事業者がその時に保有する現金、預金および財産に限定しています。町が事業者の債権を放棄することを約束し、財産の差押えなどは出来ません。風車撤去にかかる費用は1基あたり1億円以上かかりますが、町や土地所有者が負担することになるということです。
参考:https://sites.google.com/view/yasugiwind/%E5%8F%82%E8%80%83%E6%83%85%E5%A0%B1#h.9hnwunmym5zz
風力発電の建設で影響を受ける可能性があるのはオサンショウウオだけではありません。多くの生態系が影響を受けるはずです。オオタカの繁殖や天然記念物のコウノトリ、ハクチョウの飛来にも影響が出るかもしれませんし、風車に激突してしまうバードストライクの危険性もあります。特に希少種の多いコウモリは風車通過時の急激な気圧変化に伴う内蔵損傷によって死傷してしまうため、犠牲になる個体は相当数に上ると予想されます。
参考:https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/3137/
巨大な風力発電は人やペット、家畜、野生生物にも得体のしれない健康被害が起こす可能性があります。(動物の聴覚や感覚は人間よりも敏感です。)陸上では全国に例がない巨大風車の建設です。巨大化するほど健康被害が高まります。しかし風力発電の健康被害についてはたいてい気のせいと相手にされません。少し調べればわかりますが、全国各地で風力発電の建設後に周辺地域で健康被害が発生しています。鳥取県の沿岸部に建設された800~1500kwの風力発電でも例外なく健康被害は発生しています。建設当時は、事業者は健康被害は起きません、安心してくださいと事業を進めたはずです。
参考:https://tottoriponta.hatenablog.com/entry/2021/04/23/110846